パチンコに関するちょっとした意見やお話を書いていきたいと思います。
7年ぶりに趣味としてパチンコを再開するまでは、正直いつ復帰してもある程度は稼げる自信がありました。4流パチプロとは言いながらも、当時は平打ちなら誰にも負けない自信があったからです。
数は少ないですが、ここ2〜3年いろんな台や店を見てきて、最近のパチンコは本当に勝ちにくくなってきたと痛感します。実際にやってみないとわかりませんが、4円パチンコをフル稼働で10万稼げるのかな?って思います。ほんとに今パチプロでなくてよかったと思います。現在も活動しているパチプロには尊敬の気持ちと同情の気持ちが半々です。
何がどう変わって勝ちにくくなったかまとめてみます。
- 営業形態の変化 -
●
高交換率化
昔は45〜40個交換程度が主流でした。現在は30個以上が当たり前、等価の店もかなりの数があります。これは恐らく地元だけでなく全国的に言える事だと思います。高交換率化になるともちろん回らない、そして「ねばり」の恩恵を受けられなくなるため、パチプロにとっては一番つらいのではないでしょうか。もちろん等価の店で優良台を掴めれば言う事なしですが、至難の技です。交換率が上がって双手を挙げて喜んでいる人はおそらく負け組ではないでしょうか。
●
低レートパチンコの導入
最近は1円パチンコ、2円パチンコといった低レートの営業形態を取り入れる店が増えてきています。中には0.5円・0.4円パチンコもあります。稼働も4円に比べると良好で、主流になりつつあります。もちろんこれらの台では相当な優良台を掴まなければ日当を出す事はできません。1円パチンコにいたってはほぼ不可能と言えます。じゃあ打たなければいいじゃんと思うかもしれませんが、その分4円パチンコが減っているので選択肢も減っているという事になります。低レートパチンコは増加傾向にあるので今後さらに厳しくなるかもしれません。
ホールも1円パチンコでは売り上げが上がらないので、1円パチンコを餌に4円パチンコの方で回収するといった見方もできると思います。
●
新台入れ替えが頻繁
昔と比べてあきらかに新台入れ替えが頻繁に行われています。客を呼ぶための手段として有効であるからだと思います。それに釣られる客も悪いのですが、出玉で集客する事を半分あきらめているようにも思えます。新台を入れるにはかなりの資金がかかるので、当然それだけ回収されているという事になります。じゃあ新台廻りで開店プロ紛いな事をして稼げばいいと思うかもしれませんが、新台当日でもそれほど良い台は設置されていないのが現状です。開店プロにとっても厳しい時代です。
新台入れ替えを集客手段として営業する店が主流になると、資金力のない小型店は倒産に追い込まれ、勝ちにくいホールが蔓延することになります。
●
大手チェーン店の地方進出
特に最近感じるのが、大型のチェーン店が増えてきたという事です。大型のチェーン店が増えると上記のような事も起きます。またパチプロの人ならわかると思いますが、大型店というのは出玉や釘がしっかり管理されていて、パチプロが勝ちにくい営業形態である事が多いのです。僕も現役時代は小型店の通常営業で優良台を見つけて立ち回るスタイルが主でした。小型店というのはたまにお宝台もあったのです。
2006年か2007年くらいだったと思いますが、法律の改定か何かで古い台を全て撤去しなければならなくなり、多くの小型店舗が閉店に追い込まれました。それも大手チェーン店が増えた理由の一つだと思います。真面目な小型店が淘汰されていく傾向にあるようなので、今後さらに大型店舗化が進んで厳しくなる思います。
●
設備の充実
昔はパチンコ店なんて、きたならしくてオッサンばかりいるイメージでした。最近はホールを綺麗にして、設備を充実させて他店との差別化を計ろうという傾向にあります。それによって、女性や若い人・カモを呼び込もうというのです。外装内装はもちろん、空調設備強化・エアカーテン・綺麗なウォシュレット付きトイレ・充実したデータシステム・ベルトコンベアー式?灰皿・景品の充実・イベントでタレントを呼ぶ・・等々。その分出玉が減ってるわけです。
●
不景気
不景気のため、おそらく一人頭の単価が減ってきていると思います。その分回収しなくてはいけないので、店の割数自体も減少傾向にあるのではないでしょうか?
- 台の変化 -
●
パチンコ台の高額化
単純な話なのですが、最近のパチンコ台は液晶が美しく巨大です。そして、台自体のデザインも凝ってます。リーチと連動して動いたり光ったりとすごい台が多いです。業界人でないので詳しくはわかりませんが、あきらかに昔の台より高額なのではないでしょうか。電気代もかかりそうです。当然その分回収しなくてはなりません。
僕は昔ドットや7セグの台が好きでよく打っていたのですが、「そんなの面白くない」「当たる気がしない」などと言われた事があります。最近の人は特に派手なパチンコが好きなんでしょうね。だからパチンコがダメになるんだよ!!!と大声で言いたいけど、年寄りの意見なんでしょうね。まだ33ですが。
●
スペックの変化
最近のパチンコはほとんどがデジパチ、低出玉の確変重視の台が主流です。戻しも3個で、高交換率向け、スピード重視の仕様です。アタッカーも10〜13個くらいが一般的。マックス、ミドル、ライトミドル、甘デジと予算や時間に合わせて選べるような感じになってはいますが、どれも不確定要素が多くて大差はないかもしれません。
当時僕が当時好んで打っていたのは、権利物・一般電役・現金時短機です。これは他のパチプロも打っていたと思います。今現在ホールに並んでいるのはこれらと全く逆の台。パチプロなら打ちたくない台ばかりです。連チャン重視の台なので、ホールやカモの人たちにとっては嬉しい仕様となっております。
●
技術介入の余地が減少
パチンコにおいてもパチスロにおいても、技術介入の余地が減少する傾向にあります。一番顕著なのが、電チュー狙いの止め打ちの効果が薄くなった事です。一番の理由は賞球が3個になった事。最近は現状をキープできれば優良台と認識しているくらいです。右打ちの台なんかはたまにネタもあるようですが。マジカルチェイサーの電チューが懐かしいですね。
現在もそして恐らくこれからも確実に有効なのは保留止めくらいでしょうか。
●
ネタがない
上記の項目に類しますが、いわゆる攻略法がありません。昔はたまにですが、クルーンや役もの、ステージにクセのある台はネタがあったりしたものです。
攻略プロは論外ですが(マジカル・モンスターの撤去で廃業したのでは?)、平打ちプロにとってもけっこう重要であり、楽しみでもありました。新台当日に攻略法を見つけたときなんかは、自分は天才だと思っていました。
ところどころでおいしい思いができれば、活力になるし、儲けが少ない月の埋め合わせにもできますよね。ボーナスがないのは民間企業も同じですが。
●
ゲージの変化
昔の台に比べ、液晶が大きくなり、スタートチャッカーまでの道のりが長く、寄りにくくなりました。釘読みの基本自体は変わりませんが、思ったように回ってくれなかったり、ムラが大きすぎて回転数を把握しずらかったりします。回る台を打っていて、けっこうつぎ込んだのに突然回らなくなったという経験をした人は僕以外にもいると思います。そのため「試し打ち」の有効性も減少しています。ゲージの変化に悩まされている人は多いんじゃないでしょうか。
●
釘調整パターンの変化
昔と今では釘調整のパターンが変化してきています。営業形態の変化やスペックの変化に伴う部分もありますが、比較的メインデジタルを回すためにヘソはやや開けるものの、スルーやアタッカー周りを閉めるパターンが主流のように思えます。もう一つのパターンはスタートチャッカーの釘を広めにとり、寄りを殺し、回転ムラが出やすくする調整です。一番多いのは全部悪いパターンですが・・・。
前者は素人なら気付かないか、わかってても妥協してしまうパターン。ちゃんと出玉を計算してみるとわかりますが、とんでもない数の出玉が削られています。
後者はたまに回るものだからやめるにやめれなくなるパターン。僕が回らなくでやめた台を、友人が回ると言って打っていた事があります。ボーダーラインを意識していても、最初しか数えない人が多いのです。釘調整パターンの変化により、ボーダーラインのつじつま合わせが困難になってきています。
- その他 -
●
おもしろい台が少ない
個人的な意見かもしれませんが、おもしろい台が少なく、長時間打つのが億劫になってきています。昔からパチンコをしている人は同じ思いが少なからずあると思います。熟年のパチンカーからすれば僕なんてペーペーなんですけどね。
といった具合です。見当違いの事も書いているかもしれませんが、今のパチンコに対してこんな風に感じました。また感じた事があれば追記していきたいと思います。